2021-01-14 工学部生体医用システム工学科 高木康博研究室「ホログラフィック?コンタクトレンズディスプレイ」
学生さんが、ハッケンコウケンの写真を撮ってくれたワン。
はい、チーズだワン(にっこり)!
撮れた写真は2枚目。
あれ!?
ハッケンとコウケンの前に、赤いアルファベットの文字が浮かび上がっているワン!
目の前には、何もなかったはずなのに、どうしてだワン?????
ここは、農工大 工学部 生体医用システム工学科の高木康博教授の研究室。
高木先生の研究室では、従来の電子技術では実現不可能だったシステムや技術を、「光」を使って実現することを目標に、デジタルホログラフィーや、立体ディスプレイなどの研究を行っているワン。
実は、写真1枚目で学生さんが持っているスマートフォンの前に、研究室で開発している「ホログラフィック?コンタクトレンズディスプレイ」があるワン。
コンタクトレンズ型のディスプレイなんて、アニメや映画に出てきそうな未来のアイテムだワン!
どんな仕組みなのかワン?
コンタクトレンズ型ディスプレイは、海外の大学や企業で、10年くらい前から開発が進められてきた究極のディスプレイ。
でもその実現には、コンタクトレンズに画像を映しても、目に近すぎて、ピントが合わないという課題があったワン。
そこで、高木先生たちは、「ホログラフィー」で、この課題を解決する方法を考えたワン。
ホログラフィーは、物から発せられる光を発生させることで、そこに物があるかのように立体表示を行う技術。
これを応用し、目から離れた位置にある物体から出てくる光を、コンタクトレンズ内の表示デバイスで再現すると、目は実物を見るのと同じように、映されたものに自然にピントを合わせられるようになるんだワン。
見せてもらったこのホログラフィック?コンタクトレンズでは、ちょうどレンズから50cm離れたところにアルファベットの文字が浮いているように見えたワン。
写真3枚目でコウケンが見上げているのが、ホログラフィック?コンタクトレンズディスプレイ。
ハッケンの足元にある鏡で反射させたレーザー光を、ホログラフィーを映すための光学的なフィルム「フォトポリマー」に当てて、それを覗くとホログラムが見える仕組みだワン。
これは、原理実験をしているものだけど、実用化するときには、レーザー光を発生する装置もコンタクトレンズに入れるんだワン。
さらに、フォトポリマーは写真のように、1つのホログラムだけを映すことができるけど、電気的なフィルムを使うことで、色々なものをホログラムに表示できるようになるワン。
まさに夢の技術!
開発が進むのが楽しみだワン。
学生さんたちに、フォトポリマーを作るための装置も、見せてもらったワン。
それが写真4枚目、5枚目。
大きな板の上に、レーザー光が出る装置や、鏡、レンズなど、いろんな部品が並んでいるワン。
それぞれの部品の位置は、計算で出すけど、最後は手で微調整していくんだワン。
とっても精度が求められるもので、レンズ1つの位置で、数時間かかることもあるそうだワン。
未来の技術を覗かせてもらって、とってもわくわくしたワン!
来週は、メガネなしで見られる高画質の3Dのディスプレイで、人と人とのコミュニケーションをサポートする研究を紹介するワン。
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